子供の日のつれづれ

 

こんにちは
puamalie市川佐予です。

 

今日は雨模様の子供の日。

 

もう随分前ですが
3月の初め、東京へ旅立った息子が半年ぶりに帰省しました。

 

昨年の秋、ある日突然に
「22年間、お世話になりました。」と言って
ふらっと東京に旅立って以来、ほとんど連絡もなく。。。

たまにわたしから連絡すると
「元気でーす」と短いお返事がありました。笑

 

当時息子は大学4回生。
就職活動に精を出し
順調にいけば、内定も決まっているであろうはずだったのですが。。。

就職活動をしている様子は一切うかがえず
色々考えているのだろうなとは感じていました。

 

「なぜ就職しないのか」

「東京に行ってどうするのか」

息子がどんなことを感じてその選択をしたのか
とても興味深かったので色々聞きました。

 

息子の話を聞いて、旦那さんもわたしも
「それなら、頑張っていってらっしゃい」と送り出しました。

 

最初は東京で下宿している
高校時代のお友達のお家に居候させてもらっていました。

が早々に
「手ごろな物件が見つかった!」と言ってお引越し。

 

話しを聞けば
4畳半一間に共同トイレに共同風呂。
ポチャンと雫が落ちてきそうな水道があるだけ。。。笑

寝袋と着替え数日分をリュックに入れて
所持金もほとんどなく旅立った息子。

 

わたしとしては
「え?どうするん?大丈夫?」
「電化製品とか、布団とか。。。」と湧いてはきたのですが
本人が
「大丈夫。何とかしてる。」と言うので
自分でゼロからやってみたいんだなぁという息子の想いを尊重し
ただただ見守っていました。

 

所持金が少なかったから
「布団買ったかな、ちゃんと食べてるかな」
と色々思うわたしもいるので、わたしはその子を言い聞かせていました。

 

「そう思うよね。気になるよね。
でも彼はゼロから1人でやってみたいみたいだよ。
だから大丈夫っていう彼を信じて見ていようね。」

 

そして、半年ぶりの再会。

 

帰って手を洗う時
「蛇口からお湯が出てる。。。」と感動していました。(笑)

 

仕事は力仕事をしているので
肩回りもがっしりして、体重も何だか増えたそう。。。

 

体力的にはしんどい仕事だそうですが
短時間で終わる日が多いから
自分の自由な時間は図書館で本を読んだりしているそうです。

(わたしには理解できないような難しい内容なんでしょう。。。)

 

音楽も好きなので
布団より先にベースを買ったそう。

(布団のんが大事やん!というわたしの価値観を押し付けなくて良かった。。。)

 

元々枚数も少なかったうえに
ある時は下着がなくなったそうで。

(干してる時に風で飛ばされたのでしょうか。。。)

「そもそもなぜ下着をつける必要があるのか?」
を自分なりに検証し経験し調べた結果、「やっぱ必要!」と思い至ったそう。

 

彼との話は、わたしが日々考えていることと相通じる点が多く
21歳の若さでそんなことを考えているのかと、とても興味深いのです。

 

彼の話を聞きながら改めて
「わたし、スクール行ってて良かったーーー!」と心底思いました。

 

以前のわたしなら
お節介ばばぁが炸裂して
余計なものを送りつけていました。

 

それ以前に
「大学まで出たのに、この先どうするん?!」と
就職しないことをダメなことだと決めつけていました。

 

相手をコントロールしたいので、自分本位の勝手な解釈で
言わなくていいことを言い、やらなくていいことをやり
それが思い通りにいかないと
自分を見ることもできず、ただ内側で沸々と溜め込んでいました。

 

想像できるだけに恐ろしい。。。(笑)

 

スクールで何度も何度も
親子関係や子育てについても学びました。

 

「そうしたい、そう思っているのはわたしで相手ではない」

「例えそれが子供であっても、エゴイズムに餌を与えてはならない」

「ただただ与え、ただただ相手を受け容れ尊重する訓練をさせてもらっている」

「自分のことが信頼できないと他者を信じることはできない」

「自分の勝手な価値観で子供の学びを奪ってはならない」

 

彼は本当に何もない状況から
ひとつひとつ、自分に必要なものだけを手に入れている。

色んなもので溢れ
本当に自分に必要なものが何かを考えることもなく
余計なものだらけで身動きが取れなくなっている今のこの世の中で
大切な経験と学びをしてるんだなぁと思います。

 

わたしが20歳の頃なんて
本当に何にも考えてなかった!!!

その日が楽しければそれでいい。
無知でお気楽な女の子でした。

 

少なくとも彼は、世間一般の常識の中に違和感を感じ
それを見逃すことなく、自分で探求していく道を選んだ。

 

素晴らしいなぁと思います。

 

ほんの1週間の里帰りでしたが
元気な顔を見れて、ただただ嬉しい気持ちになりました。

 

次はいつ逢えるのか分かりませんが
彼を応援するだけじゃなく
わたし自身もさらにさらに自己探求していこうと思います。

 

子供の日に徒然なるままに。